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カリフォルニア・オデッセイ 6 ハイウェイの誘惑 epubダウンロード無料

カリフォルニア・オデッセイ 6 ハイウェイの誘惑

によって 海野 弘 (著)

カリフォルニア・オデッセイ 6 ハイウェイの誘惑 の本の表紙


未評価 5つ星のうち(2人の読者)

カリフォルニア・オデッセイ 6 ハイウェイの誘惑 epubダウンロード無料 - ガス・ステーション、レストラン、モーテル、アトラクションというハイウェイ文化の舞台装置を考察するロードサイドのカウンターカルチャー論。「もうひとつのアメリカ」を描くシリーズ、ついに完結。【「TRC MARC」の商品解説】

カリフォルニア・オデッセイ 6 ハイウェイの誘惑の詳細

本のタイトルカリフォルニア・オデッセイ 6 ハイウェイの誘惑
作者海野 弘 (著)
ISBN-104-7663-3337-3
カテゴリ歴史・地理・民俗の通販
ファイル名カリフォルニア-オデッセイ-6-ハイウェイの誘惑.pdf
ファイルサイズ24.01 (現在のサーバー速度は29.69 Mbpsです

以下は カリフォルニア・オデッセイ 6 ハイウェイの誘惑 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
20世紀の米に花開いた“ハイウェイ文化”のロマンとノスタルジー。ロードサイド・カリフォルニアの魅力。 ** 『LAハードボイルド』に始まる「カリフォルニア・オデッセイ」全6巻の最終巻は、しめくくりにふさわしいアメリカの“ハイウェイ文化”。アメリカといえば自動車。20世紀はその自動車文化が絢爛と花開いた世紀であった。それに伴って発達したのがハイウェイ。ロードサイドの風景や出来事は以後、ドラマティックに歴史を重ねてゆくが、著者はいかにも“カリフォルニア”的なものを探っていて、ドライブインやモーテルといったアメリカ的装置に着目し、この「ハイウェイの魅力」にたどりついたのだった。これまでにも映画、音楽評、都市論で卓抜した観点と美意識を披露してきた著者だが、一見無機質な印象を持つ“ハイウェイ”を論じて、この上ないノスタルジーとロマンティシズムを漂わせているのには感心させられた。出だしから、ロシア出身の作家ウラジーミル・ナボコフの世にも名高い『ロリータ』の世界。「これがアメリカのロード・ノヴェルのはしりであることに気づいて、ちょっとびっくりした」と著者自身も述べているが、「50年代前半のハイウェイとモーテルの貴重な記録になった」として、モーテルやロードサイドを鮮やかに織り込んだナボコフの小説を引用して、私たちをカリフォルニアのハイウェイへと巧みに誘う。さらに走る車に必要な四つの要素である「ガス・ステーション」「レストラン」「モーテル」「アトラクション」の変遷を歴史的に紐解きながら、アメリカの経済の動きや流行を浮かび上がらせる。わかり易いのは、『イージー・ライダー』『アメリカン・グラフィティ』『サイコ』等の映画や小説、それに“ロード・ムーヴィ”に魅せられている監督デイヴィッド・リンチ等を引き合いに出して、具体的なイメージを提供してくれる点。“エピローグ”は圧巻だ。「ハイウェイへのアメリカ人の夢は、ドライヴァーを詩人にするようだ」として、著者が好きだというリチャード・ヒューゴの詩“ブロンド・ロード”で結んでいる。「・・・木々は変わりゆく光の中で、様々な緑になり、空は、黒を破り、海を銀色に輝かす・・・道路は風でなめされ、太陽は、金色の塵を褐色に、褐色の草を黒に、海の暗い想いを銀色に変える」銀色に輝く海をサイドに感じながら、読者はすっかりカリフォルニアのブロンド・ロードを走行するドライヴァーになった気分を味わえるのである……。(bk1ブックナビゲーター:橋本光恵/評論家2001.12.20)